2013年 07月 10日
芳しき香り・・・らんそう |
珍しくも本日2本目のブログ記事(暇なのか?・・・笑)。
最近,「藍藻」のご相談を度々頂きます。
「藍藻」はご存知の通りシアノバクテリア(藍色細菌)とも呼ばれる真正細菌の1群で,光合成によって酸素を生み出すという特徴を持っています。
単細胞で浮遊するものや少数細胞の群体を作るもの,糸状に細胞が並んだ構造を持つものなどがあるます。
また,鞭毛は持ちませんが滑走運動を行い,悪臭や手の悪いものは毒素も生産する憎いヤツだったりします。
「藍藻」は他の藻類同様,水槽内のあらゆる場所に発生しますが,他の藻類の発生しない底床内(特に古くなったソイル)にも度々発生するのは,水槽管理者であれば少なからず経験するところでしょうか。
各種文献をザックリまとめると,どうやら水質の安定しない(ろ過が健全に行われていない)水槽や,長期維持の水槽に発生しやすいというところに落ち着くようです。また,個人的には弱酸性軟水の水槽よりは,アルカリに傾いた硬い水の水槽に発生しやすいように思います(これについては髭コケも同じ)。
対策としては底床クリーナーやホースで吸い取るというのが基本ですが,ちょっとでも気を許すと「あっ」と言う間に破片が四方八方に漂うので,1回の手入れで撃退出来ることはまず有りません。
ここは根競べと覚悟して,出来れば毎日でも吸い出す作業を繰り返すしかありません。
しかし気が付くのが遅いと,ホース等による吸出しでは追いつかない場合も多々有ります(と言うか,あの臭いが・・・)。
万一,あなたの水槽がレイアウト水槽じゃなく,藍藻水槽になってしまっていたら,リセットも覚悟しなければなりませんが,藍藻への敗北を認めたくない決意が出来たら,最後の手段として薬品に頼ると言う方法も残されています。
「藍藻」に効果のある薬品としては,「エクスタミン」や「アンチグリーン」が一般的と思います(他にもう1種類有ったのですが品名を失念)。
また,これら市販のアクア薬品以外にも対応できるものは有るのですが,ちょっと劇薬チックな薬品だったりしますのでここでは省略(水草への影響もアリ)。
ところで個人的な経験やお客様のお話を伺ってみると,どうやら「藍藻」や「髭ゴケ」は夏場に多く発生しているように思います。
水温が上昇
↓
溶在酸素量減少
↓
バクテリア活動不完全(増殖<死滅)
↓
水質悪化・環境不安定化
↓
藍藻・髭ゴケ発生
と言うようなことが起こっているのかもしれません。
とすると,ろ材の掃除,水槽水の冷却,バクテリアの強化などの対策は,予防の点から重要かもしれませんね。
ちなみにですが藻類全般については,溶在酸素量が少ないより多いほうが発生しやすいのですが,それよりもなお水質悪化(バランス悪化)の方が影響大と睨んでいます。
また「藍藻」については,高光量や嫌気的環境もお好みではないかと。
それが証拠に(上の90cm流木水槽の写真のように),長期維持で潰れたソイルと前面ガラス面との間(水の流動が損なわれ易い嫌気域)にほぼ間違いなく発生します。
水槽前面は,見栄えから言うと一番出て欲しくない場所では有りますが,かと言って後ろ側のガラス面にヒッソリ発生して,気付いたら手遅れだったと言うのも困りもの・・・。
いずれにしても藻類は発生させないのが大事。今年の夏は記録的な暑さという噂もチラホラ。努々予防対策怠りませんように。
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by bright-g
| 2013-07-10 21:56
| おさらい(学習)